木材の柱、梁、土台などを組み合わせて、住宅の骨組みを造って行き、その骨組みに壁や床、天井を張付けていく工法のことを、木造軸組工法(在来工法)といいます。
伝統工法として引き継がれている技術で、接合部分にほぞ穴を造り、立体パズルのように材木同士を組み合わせて建てられます。昔は木組みだけで建てていましたが、耐震性の問題で、最近では接合部に耐震基準を満たした接合金具を付けて、土台、柱、梁を固定するようになりました。筋交いというたすき掛けのように斜めに取付ける部材をはめて、耐震性を強化したりもします。
この工法のメリットは、柱や梁が建物を支える基盤となっているため、耐力壁が無くても構造が成り立つ点です。
これはどういうことなのか?というと、例えば、リフォームの際に、間仕切り壁を取り除いて空間を広くしたり、天井を吹き抜けにするなどの、間取りの変更がやり易いという利点があるということです。また、窓を広く大きくとることもできます。
天井、壁、床の6面体で建物を構成する工法を、木造枠組壁工法と言います。
角材に構造用合板を接合して、箱型のパーツを造っていき、それらを組み合わせて建物を構成します。
2×4(ツーバイフォー)工法とも言われますが、これは角材に2インチ×4インチの物を使用していることを表しています。
他にも2インチ×6インチの角材を使用する2×6工法(ツーバイシックス工法)もあります。
規定のサイズの角材や合板を組み合わせるので、大工職人の「手刻み」のような複雑な加工を必要としません。そのため工期が短くて済むのがこの工法の利点です。
また、面全体で外圧からの衝撃を分散するため、柱と梁を「点」で接合する木造軸組工法より、強度を高くしやすいというメリットがあります。
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